バウムクーヘンとバター
ご存知の通りバターは主に牛乳から作られます。100グラムのバターを作るのには原料の牛乳が4.8リットル必要とされてます。健康志向からバターは敬遠される傾向にありますが、ビタミンAをはじめ各種ビタミンや栄養素を抱負に含んでいますので、適量をつねに摂取したい食品です。
日本では2007年末からバター不足に見舞われました。これは生乳の生産が減少したためです。当店では当初から高級バターで知られるカルピスバターを使用しておりましたが、品不足の影響で毎年の購入額の8割までしか購入できず困った時期があります。 その代替品として他のメーカーのものを使用したところ、味が落ちてしまいました。お客様にはわからない程度ですが、私にはわかります。明らかにまずいのです 。この状況を打開するため、当店では、ただでさえ高いカルピスバターを使っていたのに、さらに値段の高い国産バターに切り替えました。安定供給を約束されたからですが、幸いにもカルピスバターを使ったよりも味に深みが増しました。
お菓子は、よい素材を使ったほうがうまくなる可能性が高いのですが、採算も考えなければなりません。だけどお客様にいちどでもまずいと思われれば終わりです。困った挙句のメーカーの切り替えですが、あの時切り替えの判断をして良かったとつくづく思う今日この頃です。